釜  山

釜山はソウルに次ぐ韓国第2の都市であり人口は400万を超える。そして、福岡からは非常に近く、高速船ビートルでは3時間あまりで行ける・・・つまり東京に行くよりずっと近く、海外旅行の手始めに行く先としては格好の街といえる。
私は数年前にチェジュ島に行ったことがあるので韓国は初めてではないが、韓国本土に”上陸”したのは今回が初めてということになる。

しかし、日本民族はもともと朝鮮半島からたくさんの人々が渡ってきて成り立ってきたのは明らかで、顔も形も殆ど変わらないのに、看板の文字も、話す言葉も全くわからない。どうして?
大昔から、朝鮮半島と、例えば対馬は、日常的に小船で行き来があったというのにである。

釜山へ



博多から高速船”ビートル”に乗ると、わずか3時間で韓国に行ってしまう。行った日は残念ながら波が荒く、快適な船旅とはいかなかったが・・・

2泊3日の短い旅なので歩いたのは限られていて、改めて地図を見てみると、まるでピンポイントの狭いエリアをウロチョロしていたことになる。3日のうち1日は慶州に行ったので釜山の観光は1日半くらいのもので、本当に狭い範囲に限られてしまった。
それでも外国は外国、強烈な印象は残った。
ホテルが釜山タワーの直ぐ下にあった関係で、ぶらぶらしたのは南浦洞(ナンポドン)のエリア、とくにチャガルチ市場と国際市場に限られた。両方ともゴミゴミして、人間臭さに満ち満ちている点でこれ以上の所はない。私としてはこういうところが好きなので非常に面白かった。

釜山タワーからの眺め―超近代と前近代とのミックス

韓国第2の都市だけあって、都市の景観としては日本の都市に劣らないが、近代的な部分と前近代的な部分とがごちゃ混ぜになっている印象を受けた。
ただ、猛烈なスピードで”近代化”しつつあるのは確かだ。典型的なのは集合住宅で、釜山郊外にはあっと驚くような高層アパート群が密集していてびっくりした。一方で我々が歩いたナンポドン周辺は道路脇から下水の臭いが鼻をついて、何ともやりきれない。いわゆる都市基盤の整備がまだ遅れているようであった。

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