イタリアオペラの巨人、プッチーニとヴェルディの代表的なオペラを紹介します。


ヴェルディのオペラ

トロヴァトーレ



トロヴァトーレはヴェルディ中期の傑作オペラの一つです。兄弟でありながらそうとは知らずに一人の女性を巡ってライバルとなってしまうマンリーコとルーナ伯爵、その原因をつくったロマの老婆アズチェーナ。3人が織りなすドラマチックでロマンあふれた中世の騎士物語です。
しかし、最後には兄が実の弟を殺してしまい、レオノーラも自ら毒をあおって命を絶つという悲劇が待っています。 美しい旋律が次から次へと出てきて、耳を楽しませてくれます。特に、ロマの人々の合唱「鍛冶屋の合唱」は有名です。その他、ルーナ伯爵の歌う「君の微笑み」マンリーコが出陣に際して歌う「見よ、恐ろしい炎を」が有名ですが、私のお気に入りは、レオノーラの歌う「恋は薔薇色の翼に乗って」で、美しいレオノーらがマンリーコへの思いを切々と歌う旋律美にあふれたアリアです。
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